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学校の危機

復職時のリハビリ勤務(準備出勤・試験勤務)における課題と留意点

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教職員も含めた地方公務員には、有給休暇としての病気休暇という制度があります。
ただ、病気休暇を取得できる上限日数に定めがあるため、その期間内に復帰ができない場合は、健康審査会の審査を経た後に休職発令がなされることになります。

ご病気や怪我で、職場を離れるというだけでも大変なご心労かと思いますが、実は復職時にも様々な手続が待っており、実態として教職員の皆さんにとってのハードルとなっております。
特に、一般傷病と違って精神疾患で休職となっている場合においては、復職前にリハビリ勤務を実施することが通例になっています。
このリハビリ勤務が、教職員の皆さんにとって、実際には非常に負荷がかかるものとなっているのではないか?と、私としては考えております。
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地方公務員・教職員の年休・病休(病気休暇)・休職に関して

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現代社会は、ストレスとなり得る種が、至る所に舞っている感があります。
情報の氾濫、求められるスピード感、あるいは人を思いやる心の欠如。

ある意味、人間関係がドライになり、感受性の強い方々ほど、辛い思いにさいなまれる世の中と言えるかもしれません。

実際、職場での生活が大きな負担となり、うつ状態になったり、双極性障害になられる人々も増加しています。
それは、地方公務員や教職員も例外ではありません。
いや、例外ではないというより、むしろ多くの皆さんが、苦しんでいらっしゃるのが実情ではないでしょうか。

そんなとき、どう対処すればよいか?
どのように休養を取り、鋭気を養えばよいのか?
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朝早く出勤して遅く帰る職員を評価しない

つつじ
私は、教師、いわゆる先生という存在を尊敬もしているし、親近感も抱いています。
それを前提にした上で、改善してほしいと思うことをしたためてみたいと思います。

大凡、教師という職業の人々には、勤務時間という概念が希薄だと思うのです。
忙しいということは、十分に承知しています。

しかし、あまりにも勤務時間に関する意識が放置され過ぎてはいないか?という危惧を覚えるのです。

私は以前、いろいろな校長さんから職員に関する評価とも受け取れる話を聞いたことがあります。
驚いたのは、その評価の基準が、どこも似たようなものであったこと。

「○○先生は、朝は早く出勤するし、夜遅くまで仕事をしているんですよ」と。
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パワハラに気づかない上司達

宮代町進修館
昨日は、ちょっとした仕事がありまして、宮代町役場と、そこに隣接する進修館へおじゃましてきました。

いずれも木を基調とした造りで、ぽかぽかした陽気とあいまって、のほほんとした気持ちになったものです。

ほっとする時間っていいですね。

さて、なぜに職場で人を傷つける事態が起こるのか?を私は真剣に考えてきたし、放置してはいけないことだと強く思っております。
いわゆるパワハラというものですね。
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病気休暇と休職 その間の過ごし方が大切

薔薇

ここ数年来、ずっと言われ続けているのが、精神疾患で病気休暇や休職に入る先生方が多くいらっしゃること。

これは、教職員個々の問題として捉えている限り、今後も状況が改善される希望は少ないことでしょう。

根本的な部分から見直し、手立てを打っていかなければ、辛い思いをされる教職員の方々が増加するばかりです。

よくある例として、ここで取り上げたいのは、体調を崩しているから休暇あるいは休職に入っているのに、そのことで自分を責め、休むことが更に症状を悪化させてしまうという実例です。

そもそも、うつなどの精神疾患にかかる方々は、真面目で一生懸命なタイプが多く、自分が休んでいることで、同僚や上司に迷惑をかけている・・・と、不安傾向に拍車をかけてしまう。

まず、そういった考えは、真っ白にして、とにかく療養されることが一番です。

また、最も大切なのは、特に管理職がメンタルヘルスについて、よくよく勉強し、適切な対応がしっかり取れること。
同僚たる教職員へも、日頃から啓発活動や研修を行う必要もあるでしょう。

見た目だけで判断することは非常に危険です。
なぜなら、復帰、復職直後の人々であれば、一生懸命やらなくては!と、心を張り詰めているからです。

「何だ、思ったより元気じゃないか!」
・・・・という判断を気軽にしてしまうと、思わぬことで、せっかく治りかけた病を再発させてしまう場合も多くあります。

メンタルヘルス関係の研修は、各都道府県等で開催されているはずですが、地域によって温度差があるのも悲しいかな事実でありましょう。

なぜ、学校の教職員が多くうつに苦しんでいるのか?
この根本をしっかりと見つめ、ひとつずつ改善策を実行していかねばならない!と、強く思っております。

仕事の愚痴 OK? NG?

花びら
生きていく上で、ストレスはつきもの。
いかに上手くつき合って、エネルギーに変えるかが大切なのだと思います。

しかし、ストレスも重たくなり過ぎると困りもの。
几帳面、真面目で責任感の強い人ほど、ストレスを自分の中で解決しようとし、うつなどの精神疾患に陥ってしまうケースも多くあります。

さて、仕事について愚痴を言うことは是か非か?

正直に言うと、若い頃の私は、「仕事の愚痴は言うべきではない」派でした。

しかし、今では、その考えも変化しています。
「やってらんねーよー!」くらい、口に出して言える職場のほうが、職員の健康が保たれると・・・。

「あのタコ社長のやつ!」
「あのひょっとこ校長め!」

そんな愚痴を言い合える相手がいるということは、実に精神衛生上よろしい。

真面目でしっかり仕事を完結させようとする人ほど、愚痴も言わず、自分の責任だと思い込みがちです。

現代は、様々なストレス、それも強いストレスが充満しており、たまには上司の悪口でもとことん言って、心を解放する。
それくらいのことは許されるし、結果的に健康が保たれるのですから、オッケーだ!
・・・と、私は思っています。

先生の孤独 弱音をはける相手をもちましょう

不忍池
今や、教師受難の時代とも呼べるほどに、学校現場には様々な課題が山積しています。

まずは、何といっても、「学校に求められるものが増えすぎた」という点があると思っています。

また、時代の変化と共に・・・・
・児童・生徒との関係
・保護者との関係
・管理職との関係
など、対人関係が、非常に難しくなっている・・・。

こんなとき、危機的状況になる前に、あれこれ相談したり、組織で一緒に対処することが出来ればベストなのですが、現実には、自分だけで困難を乗り越えてしまおう!と、がんばってしまう先生方が多いのではないでしょうか。

困難な事態を乗り切るには、強力なチームをつくることが特効薬だと思いますが、元来学校には、そういったチームで動くという風土が薄い・・・。

一人きりで、切り抜けようと無理を重ね、やがては、うつなどの精神疾患をわずらってしまうケースが、全国的にも多発しています。
症状が重くなり、病気休暇あるいは休職へ入れば、今度は、「学校に迷惑をかけている」と、またしても自分自身を責めてしまう。

これは悪循環ですね。

そんなとき、何でも話せる存在がいるか、いないかが、実に大きな影響を持ってくると言っていいでしょう。

実際、同じ学校の同僚や近隣の先生に相談するのは気がひける。
そんな思いを抱いている先生方が多いことと思います。

病気休暇でも休職でも、教師生活が終わるわけではありません。
立派に、元気に、やり直すことができる。

むしろ、苦しんだ経験は、尊いものとなり、より魅力ある教師となれることでしょう。

私達は、全国の先生、そのお一人でも多くの愛すべき方々を救いたい!
そんな志をもっています。

辛いとき。
言葉にして、伝えてください。
私達は、いつでも待っています。

義務教育界の体質とこれから求められるもの

橋
子供の健やかな成長、質の高い教育が重要だ・・・・という意見に反対する人は、まずいないだろうと思います。

また、それを実現するために、よく言われるのは、「学校、家庭、地域」の連携です。
たしかに、この3つが協働して教育に取り組まないと、大きな成果は望めない。

いずれか一つが突出したり、どれか一つが欠けても上手くいかず、結果的に子供達の教育に悪影響を及ぼすことになってしまいます。

私はこの、学校、家庭、地域の連携の推進にブレーキをかけている要因のひとつが、義務教育界の体質にあると考えています。

小中学校の先生、一人ひとりは、一生懸命にやっている。
しかしながら、舵取りをする幹部・・・実態のない組織、慣習が、進化を妨げているように思えて仕方ないのです。

高校の状況と異なるのは、義務教育籍で教育委員会などに勤め、幹部の席に座る人は、地元の名士的な人が多く、地元に人脈があるものだから、現役を引退した後も、いろいろな形で影響力を行使する。

また、義務教育界の場合は、あまりにも先輩、後輩の上下関係が顕著で、いつになっても後進に道を譲ろうとしない。
歴史の言葉に例えれば、院政ですね。

時間は常に流れ、時代は変わります。
今、この時に起こっている状況に対応するには、新しい人材、若い力が必須なはず。

嘆かわしいのは、教育行政のうち、家庭教育や社会教育に携わる多くが、義務教育畑の人であること。
即ち、各種協議会などの役員、委員として居座り、なかなか席を若手に譲ろうとしない。

この義務教育界の体質を思い切って改善しない限り、新しい時代を乗り切る英知は生まれないことでしょう。

学校、家庭、地域。
この結びつき、協働を推進するためには、まず義務教育界の体質を抜本的に改革する必要がある。
私は、そう思っています。

先生の悩み 保護者との関係 一人で対応しない

冬の散歩道
教師受難の時代・・・・と表現したら言葉に過ぎるでしょうか?

今、学校では、様々な課題が山積しています。
私達が、ずっと携わっている「先生のメンタルヘルス」からも、学校の現状が、非常に厳しいものになっていることが浮かび上がってきます。

今日は、そのうちの一つ、「保護者との関係」について。

昔であれば、「先生」といえば、尊敬される職業だったわけですが、時代は変わりました。
むしろ、冷ややかな眼で見られることだってあることでしょう。

必然、保護者も容赦なく、苦情、クレームを言ってくる。

こういった類の対応は、ケース・バイ・ケースだし、よくよく先方の気持ちを察してからすべきですが、一点必ず気をつけたいことがあります。
それは・・・・

「担任一人だけで対応しない!」
ということです。

問題が大きければ、それを解決するために、校長、教頭はもちろん、同僚にも加わってもらい、チームとして対応すべき。
一人だけで、すべてを背負い込むことは、避けるべきです。

一方、もう一つ気をつけたいのは、クレームを言う保護者は、「自分は正しい!」と、思っているのですから、途中で話を遮って、たとえ正論であっても、理屈ですぐさま反論しないこと。

すべてとは言いませんが、多くは、自分の気持ちを吐き出すことで、気持ちが落ち着くのも事実。

「理不尽なクレームだ」と感じても、まずは相手の話を聞き、その場には誰か別の教員にも立ち会ってもらう。
そこが大切なポイントだと思っています。

難しい問題こそ、学校の組織力、チームワークが試されるときです。
自分だけで抱え込まず、苦しさ、辛さも共有できれば、心の荷も軽くなるはずです。

今、教師に何が起こっているのか?

春と桜
先日のこと。
「保護者向けの講演テーマでお勧めをいくつか教えてほしい」とのご要望をいただき、何項目かのご提案をしたのですが、その中にあえて、こんなテーマを入れておきました。

「今、教師に何が起こっているのか?」

学校教育を取り巻く環境の変化、教師が担う役割、事務量の増加・・・・。
さらには、保護者や子供との接し方に悩む教師達。

全国的にも、多くの先生方が、うつなどの精神疾患にかかり、長期休職を余儀なくされ、退職を選択するケースも少なくありません。

この現実を学校の管理職や教育委員会だけで収めるのではなく、保護者の皆さんに知ってもらうことが、結果的に子供達の教育環境を良くするものだ・・・と、考えているからです。

学校、家庭、地域が連携し、子供達の健全な成長に寄与していく。
このことに反対する人々は、まずいないことでしょう。

しかし、実際には、この3者の間で、良い関係性が築けているか?は、甚だ疑問です。
お互いが歩み寄り、それぞれの役割を果たしつつ、結果としてよりよい教育が出来る環境をつくる。
そうあるべきだと思うのです。

そのためには、教職員が直面している課題、危機について、保護者も理解を深めることが大切である。
そんな思いから、あえて研修テーマに入れた次第です。

理想の姿になるには、長い歳月がかかるかもしれません。
しかし、小さな一歩でもいいから、どこかでスタートさせなければ、何も変わりません。

すべては、子供達のためであり、明るい未来のためである・・・・と、私は考えています。