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吉田松陰

聖賢の書といえど鵜呑みにせず

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江戸時代も後半、安永元年に生まれたとされる佐藤一斎という人物があります。

一般的には儒者として知られていますが、実学思想も色濃く、実際幕末を動かす原動力になった数多くの人物が、佐藤一斎の門下として学んでいます。

その弟子達。
ごく一部の名前をあげただけでも、山田方谷、佐久間象山、渡辺崋山、横井小楠などなど。

さらに、孫弟子まで加えれば、河井継之助や吉田松陰なども、その系譜上にあるといっても、おそらく大きくは間違っていないと思います。

さらに、佐藤一斎が著した「言志四録」には、感銘を受ける者どもも多く、かの西郷隆盛も非常に大切な書として常に自己研鑽の教科書としていたようです。
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不遇、禍の中での明るさ

海と月
大河ドラマ「花燃ゆ」をご覧になっていらっしゃる方々も多いことと思います。
その主要人物である吉田松陰。

世間一般の目で見れば、まことに悲惨な最期を遂げ、志なかばに逝ったということになるのでしょうが、松陰は暗さを感じさせません。

どんな境遇、運命でも、一種の明るさを持っていたのが吉田松陰だと思うわけです。

辛いとき、災難に遭ったときこそ、自らを修める好機と捉え、獄牢生活の中でさえ、楽しみを見つけ、友をもった松陰。

こういった心構えを持てるのは、おそらく「孟子」から学んだことも影響していると思います。
逆境こそチャンス!

松陰の心根、その強さが、生半可でなかったことは、彼が残した「留魂録」を見れば、即座に分かります。

「留魂録」とは、死(斬首)の直前、2日間で書き上げたものだと言われています。
死を目の前にして、あれだけの文章を書けるとは!
ただただ、その強さに感服するのみです。

自分のことや愚痴を言うわけではなく、友などに後を託す心配りにあふれ、その中に死生観も垣間見られます。

私などは、ちょっとした躓きで嘆くことしばしばですが、松陰の生き様を見ると、勇気がわいてきます。

どんなときでも、明るさを保ち続けること。
そんな人生、毎日を送れますように。