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現代を生きる子ども達にとっての『つながり』のこと

現代を生きる子ども達にとっての『つながり』のこと



子育てとか、思春期とか。
今も昔も変わらない普遍的なものは、確かにあると思います。
ただ、忘れてはいけないのは、子ども達をとりまく環境は、時代と共に変化しているということですね。
社会の有り様が、激変している部分も存在します。

子ども達が成長をするにあたり、社会環境が影響を与えることは、まず間違いないと言っていいのではないでしょうか。
勿論、そういった影響を受けやすい子どももいれば、比較的受けにくい子どももいるとはいえ。

一昔前と現代社会を比較してみたとき、子ども達に大きく関係するもので、激変をしたものはといえば、ずばりネット時代の到来だと思います。
1999年にiモードが発表されて以来、ネット時代の在り方も、随分と変貌を遂げました。

いわば、掌の中にある端末で、世界と繋がれる時代が訪れたのです。

便利といえば便利ですが、こういったネットの恩恵を受けるに、ややもすれば、人は快楽的な使い途に走ってしまう。
まだ成長過程にある子ども達であれば尚更です。

いかに、道具として賢く使うか。
ここの部分における成熟度が、特に日本では不足していると思うのです。

いまや、子ども達がコミュニケーションを取る一番の道具は、スマホでありゲーム機となっています。
対面してのコミュニケーションは激減しつつある。
果たして、これが健全なのか?

ネット時代といえば、果てしなく広い世界と繋がることができます。
使い方によっては、限りない可能性を秘めているのです。

しかしながら、現実を見ると、子ども達はスマホに代表されるネット機器を操って、狭い世界での交流に励んでいる。
いつも一緒のメンバー、いわゆる『いつめん』との絆を日々維持するために努力をしているわけです。

仲良しグループでかたまる傾向は、年々増しており、場合によっては、同じクラスに存在するグループに序列がつけられる。
子ども達は、自分と同じ仲間との絆をより強めようとし、そこからはじかれないように!と、日々悪戦苦闘する。

その媒体が、スマホであったり、タブレットやゲームであったりするわけですね。

子ども達は、つながりを重んじつつ、それは極めて限られた世界であり、場合によっては排他的にもなる。
さらに、何か問題が起こり、誰かを『仲間はずし』してしまうという事態も見受けられます。

はずされようとしている子どもが攻撃を受けた際、他のメンバーは、自分がはじかれてはいけない!と思い、心ならずも、仲間はずしに同調する。

こういった歪んだコミュニケーションによって、深く傷つく子どもも現れ、最悪の結末を迎えることさえ現実に起こっています。

本当の絆とは何か。
本物のつながりとは何なのか。

今、大人達が、しっかりと考え、子ども達に、その範を示す時のように、私には思えます。

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