講演,研修の講師,カフェ・ミーティング 埼玉教育サポートセンター

埼玉発~全国へ 教育インタビュー 金子 隆 県立伊奈学園中学校 校長

004 有識者やがんばっている若者達を紹介する教育インタビュー。

第10回は、埼玉県立伊奈学園中学校 金子 隆 校長にお話を伺ってきました。

【プロローグ】

埼玉県の中南部、都心から約40kmの首都圏近郊地帯に位置する伊奈町。

その町域は、平坦にして豊穣で、かつては農村地帯としての営みを主としていたが、埼玉新都市交通(ニューシャトル)の開通を機に、交通網の整備も進み、新しい街づくりが展開されている。

そんな伊奈町を象徴するものとして、伊奈学園総合高校・中学校の存在がある。

壮大な校地には、見る者を圧倒するほどの校舎群が立ち並び、まさに学園都市とも呼べる姿を見せてくれる。

「バラのまち」とも呼ばれる伊奈町で、埼玉県のチャレンジとも言える教育が実践されている。

今回は、中高一貫校としての入り口たる、伊奈学園中学校について、ご紹介したい。

 

しっかり、じっくり、のびのびと

金子 隆 伊奈学園中学校 校長

014 【校長に着任して】

依田(聞き手):金子さんは、本年4月に伊奈学園中学校長として着任されたわけですが、これまで約3ヶ月半のご感想をお聞かせください。

金子:これまでとは、まったく異なる環境の中での仕事でしたが、子供達に元気をもらっていますし、楽しくやっていますよ。

子供達の声を聞くと、本当に元気が湧いてきます。

依田:金子さん自身、若返りましたか?

金子:はい!子供達のおかげですね。

【伊奈学園中学校とは】

依田:伊奈学園中学校の概況について、金子さんの言葉で、ご説明をお願いします。

金子:本校は、平成15年4月に開校し、現在、各学年2クラスの構成で、約240名の生徒達が学んでいます。

県内、中高一貫校のさきがけであり、埼玉県立としては唯一の中高一貫教育校です。

通学範囲も広範に渡っており、県内25もの市町から通って来ているんですよ。

中には、2時間もかけて通学している生徒もいますが、みんな元気で、がんばってくれています。

多くの市町、たくさんの小学校から集まって来るわけですが、新一年生となり、一週間もすれば、笑いがあふれる。

そんな中学校です。

003 【リフレッシュ法】

依田:現代は、学校が担う仕事の量が増え、その種類も多岐に渡っていると思いますが、リフレッシュするために、何か趣味やスポーツなどは、やられていますか。

金子:ジョギングを楽しんでいますよ。

4年ほど前から始めたのですが、とても良いリフレッシュになります。

自宅近くの遊歩道で、走っているのですが、ハーフマラソンやフルマラソンにも出場しています。

依田:それは本格的ですね!

私も、見習わなければ・・・。

金子:最初から飛ばし過ぎず、徐々に、徐々にですね。

私が、はじめてフルマラソンを走ったときは、それはもうクタクタで大変でした。でも、完走した時は疲れよりも達成感で満たされた感がありましたね。依田さんも一度一緒にどうですか?

今は、とっても楽しんで走っていますよ。

007 【中高一貫教育】

依田:ところで、中高一貫教育ということで、その良さについて教えてください。また逆に、これが課題だなとお考えのことがあったら、併せてお願いします。

金子:高校入試がないため、授業時間が確保できるという点が大きいですね。

依田:自分自身の成長や取り組んで来た過程を振り返り、見つめることが出来るという部分もありますでしょうか。

金子:そういった面も、勿論ありますね。学校から見ても生徒が成長しているなと感じるところがありますので。

6年間という時間で学べる良さの一つだと思います。

一方、課題ということですが、6年間という長いスパンであり、高校入試もないということで、ややもすれば、中だるみという状況に陥ってしまう可能性も否定は出来ません。

そういったことがないように、しっかり対応していくことが大切だと考えています。

【英語教育】

依田:伊奈学園中学校は、英語など語学教育に力を注いでいると伺っておりますが、具体的な取組として、何か例を教えてください。

金子:まず、毎年オーストラリアへホームステイという形で30名の生徒(3年生)を語学研修に送り出しています。

約2週間、現地で学ぶわけですが、帰国した生徒達は、それはもう、はっきりとした変化が分かりますよ。

自信にあふれていますね。

その他にも、英語学習の総まとめとして、イングリッシュセミナーを毎年行っておりますし、授業中は英語しか使わないという、読み回しの手法も取り入れています。

そういった意味で本校は、英語に親しむ機会が、とても増えていると思いますね。

001 【高校生との交流】

依田:伊奈学園総合高校の生徒達との交流の場、機会などはありますか。

金子:体育祭や学園祭は、高校生と一緒に行っています。

先輩達についていくのは、大変だとは思いますが、必ずや自信に繋がるのではないでしょうか。

部活動に関しても、一部一緒に行っているものがあります。

特に、運動部の活動は盛んですよ。

また、吹奏楽部に至っては、全国大会で金賞を受賞するなど、着実に実力を付けてきています。

これも、高校のご協力のおかげと、感謝しております。

009 【しっかり、じっくり、のびのびと】

依田:結びになりますが、これから伊奈学園中学校を目指そうとしている子供達へ向けて、一言お願いします。

金子:伊奈学園中学校では、知・徳・体について、「しっかり」、「じっくり」、「のびのび」と、一人一人の個性や才能を伸ばす6年間の学びの場を用意して、皆さんをお待ちしております。

8月29日(土)には、入試要項説明会を実施しますので、ぜひ伊奈学園中学校を実際に見て、触れて、感じていただければと思っています。

依田:本日は、本当にありがとうございました。

伊奈学園中学校の益々のご発展を、かげながら応援しております。

金子:こちらこそ、ありがとうございました。

楽しく、わくわくするような学園づくりに、取り組んでいきたいと思います。

011 【エピローグ】

インタビューを終え、帰路につこうとする私を、金子さんは猛暑の中、外まで送ってくださった。

そのとき、偶然いらした保護者の方々。

金子さんは、そのお一人おひとりと、笑顔で対話なさっており、その光景が、とても印象に残っている。

こういったワンシーンが、伊奈学園中学校の魅力を表している。

そう強く感じたものだ。

伊奈学園中学校の未来は明るい。

文末になったが、学期末のご多用の中、こころよくご協力くださった金子さんに、心から感謝申し上げたい。

2015年7月

(写真と文責:依田 透)