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復職時のリハビリ勤務(準備出勤・試験勤務)における課題と留意点

復職時のリハビリ勤務(準備出勤・試験勤務)における課題と留意点

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教職員も含めた地方公務員には、有給休暇としての病気休暇という制度があります。
ただ、病気休暇を取得できる上限日数に定めがあるため、その期間内に復帰ができない場合は、健康審査会の審査を経た後に休職発令がなされることになります。

ご病気や怪我で、職場を離れるというだけでも大変なご心労かと思いますが、実は復職時にも様々な手続が待っており、実態として教職員の皆さんにとってのハードルとなっております。
特に、一般傷病と違って精神疾患で休職となっている場合においては、復職前にリハビリ勤務を実施することが通例になっています。
このリハビリ勤務が、教職員の皆さんにとって、実際には非常に負荷がかかるものとなっているのではないか?と、私としては考えております。

ここでは「リハビリ勤務」という名称を用いましたが、都道府県によって、その呼び方には違いがあります。
たとえば、準備出勤であったり試験勤務といったものがありますが、内容としては、ほぼ同じです。
(都道府県によって、運用の仕方が異なる部分はあります。)

リハビリ勤務の必要性は、精神疾患でお休みをされていた皆さんが、スムーズに職場へ戻れるようにとの趣旨があり、そういった意味では理にかなったものではあります。
いわゆる「慣らし」ということをしておこうという目的が、そこにはあります。

ただ、今後の課題だと思われることは、リハビリ勤務が日程的に非常に厳しいという側面をもっていることです。
これは、健康審査会に諮るにあたり、その日程から逆算して実施期間を決めているからであり、健康審査会が開かれる回数が、たとえば一ヶ月に一回といったケースが多いため、必然的に、リハビリ勤務を実施する期間について、あまり運用の幅がなくなっているということがあげられるかと思います。

まずは、健康審査会とリハビリ勤務の設定ということについて、教職員が安心して臨める体制、環境を考慮していくことも必要でありましょう。

次に、いざリハビリ勤務を開始した際の留意点について、ちょっとだけ触れておきたいと思います。
いよいよ復職!ともなれば、気持ちも緊張します。
そんな中、「一生懸命にがんばらなくちゃ!」と、あまりに急ピッチに仕事をこなそうとすると、息切れがしますし、体調を悪化させる要因にもなりかねません。

ぜひ、リハビリ勤務に入った場合には、次の言葉を繰り返し、ご自分に言い聞かせていただきたいと思います。

「急がずに、急がずに」、「ゆっくりと、ゆっくりと、スローペースで」

もう一点、特に留意したい点は、周囲の教職員の方々が働いている姿、動いている様子を見て、自分と比較しないことです。
まわりの人達は、あんなにキビキビと仕事をし、がんばっているのに・・・、こう思い込んでしまうと、体調の悪化を招きます。

とにかく、リハビリ勤務中は特に、周囲の人々とご自分の今を比べたりすることなく、マイペースを心がけていただきたいと思います。

周囲の環境が強迫観念を呼び、かえって体調不良に逆戻りしてしまうケースもままあります。
ぜひ、くれぐれも、自分は自分のペースで、ゆっくりとリハビリをこなしていくのだという気持ちで臨んでいただければと思います。

時間の流れが速く、何かと多くを求められるようになった現代の仕事社会。
ストレスも多いことでしょう。
具合が悪くなることもあります。

ぜひ、エネルギーが自然に湧いてくる時期をゆったりと待っていただければと思います。
皆さんが、お元気でご活躍される日が来るように、当センターでは、お一人おひとりに寄り添った対応を心がけております。

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