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朝早く出勤して遅く帰る職員を評価しない

朝早く出勤して遅く帰る職員を評価しない


つつじ
私は、教師、いわゆる先生という存在を尊敬もしているし、親近感も抱いています。
それを前提にした上で、改善してほしいと思うことをしたためてみたいと思います。

大凡、教師という職業の人々には、勤務時間という概念が希薄だと思うのです。
忙しいということは、十分に承知しています。

しかし、あまりにも勤務時間に関する意識が放置され過ぎてはいないか?という危惧を覚えるのです。

私は以前、いろいろな校長さんから職員に関する評価とも受け取れる話を聞いたことがあります。
驚いたのは、その評価の基準が、どこも似たようなものであったこと。

「○○先生は、朝は早く出勤するし、夜遅くまで仕事をしているんですよ」と。

たしかに、一生懸命に職務に邁進することは良いこと。
しかし、評価の基準を長時間学校に留まり、仕事をしている部分に置いては本末転倒ではないでしょうか。

また、教師という仕事をしている一部の人々は、指導主事や管理主事といった形で、県や市町村の事務局に配属されるケースもあります。
そういった人々の仕事ぶりときたら、もう必死ですよ。

1日中本気モードにして、365日をその勢いで貫く。

昼休みでさえ、仕事をやめない職員の何と多いことか。

問題は、そういった姿を是とする風潮が、校長や教頭、所属長に根付いていることです。

たとえば、そういった周囲の空気についていけず、うつなどの精神疾患を発病するケースも少なくありません。

「周りの先生方は、あんなに一生懸命で、忙しそうに仕事をこなしているのに、私はついていけない」と・・・。

また、精神疾患を治療し、学校へ戻った先生にとっては、周囲の雰囲気に気圧され、さらに病状を悪化させることもあります。

人にはそれぞれ事情があります。
たとえば、育児中の人、介護をしている人、体調不良の人・・・。

もう少し、そういった人達に気を配る必要がありそうです。

一生懸命!全力!仕事一筋!
それは素晴らしいことかもしれませんが、人間、生涯のうちに命がけで仕事をする機会なんて、そうあるものではありません。

閑なときは、閑でいい。

何も、血眼になって、毎日を過ごす必要はないのです。

「課題」というものがありますが、詳しく書いてみれば、概ね次の3つに分けられと思います。
①解決しなければならない課題
②取り組めば、よりベターになる課題
③放置しておいても特段支障のない課題

これらをどうバランスを取って、自分の余力を考慮して、よい塩梅にこなせるか?が大切ですね。

どうしても、一日中本気モードで仕事をしたい!という人がいるならば、私は言いたいと思います。
では、全力を尽くして定時で帰れるように努力しましょう!と。

精神疾患を患っている人達は、「いつ帰れるのかが分からない」、「自分だけ先に帰っていいのだろうか?」という悩みと不安の中にあります。

教師の勤務時間に対する意識を変えるためには、まず管理職たる校長や教頭が、固定観念を打ち払い、メンタルヘルスに留意し、教師の健康を守るしかない。
私は、そう思っています。

勤務時間の長さだけで、職員を評価する時代は、とうの昔に終わったことを知るべきだと思う次第です。

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