講演,研修の講師,カフェ・ミーティング 埼玉教育サポートセンター

教師の生きがいとつらさ

教師の生きがいとつらさ


優しく白い花
教師、先生という職業は、実にやりがいのある仕事であることは間違いないことでしょう。
世の中を支える人を育て、その成長を近くで見守って行けるのですから。

ある民間企業が実施した調査でも、「仕事にやりがいを感じている」と答える比率は、民間企業の人々よりも教師のほうが高い数値を示しているそうです。

成果が上がれば、もっと頑張ろう!という気持ちにもなり充実した日々を過ごすことも出来ます。

しかしながら、この生きがいを強く感じられるがゆえに、上手くいかなくなったとき、気持ちが反転し、非常なつらさを抱くことに繋がるケースも多いと聞きます。

たとえば、子供達が反抗しキレる。
保護者も自己主張を容赦なくしてきて、クレームを言ってくるし、先生に対するリスペクトの欠片もない。
管理職から適切な評価をもらえない・・・など。

真面目に一生懸命やって来た先生ほど、生きがいとつらさの反転の幅が大きいとも言えそうです。

先生が、うつなどに直面する背景、原因には、様々な要素が重なり、心身共に疲弊してしまうということがあります。
その際、職員室の同僚と、「つらさ、悩み」を皆で語り合う風潮があればよいのですが、現実には、なかなかそういった職場は多くありません。

学校という現場は、実は大人同士の相談がしにくい環境であると思うのです。

要するに、心が負のサイクルに陥ると、自分一人で悩みを抱え、真面目な先生ほど、それを我慢し、「こんな自分じゃダメだ!もっと頑張らなくては!」と、自らを追い込んでいく・・・。

これは、学校という組織体の特色と言えるかもしれません。
校長、教頭という管理職はいるものの、教室へ入れば、誰もが皆一人です。

企業や役所のような、段階的な職位がなく、いわゆるスタッフ職化していることも、孤独に導く一つの要因となってはいないでしょうか?

時代は変わり、いまや学校へ向けられる社会の視線は厳しいものがあります。
それを一人で背負うことは、実に危険なことです。

まず、手をつけたいのは、職員室の雰囲気づくりですね。
「忙しい、忙しい」と、常に走り回っているだけではなく、みんなで静かに話し合い、痛み、悩みを共有する空気をつくること。

そう考えてくると、今の学校における職階においては、管理職に係る期待、責任が、非情に大きいと言っていいでしょう。
せっかく教師という素晴らしい職業に就いたのですから、もし上手くいかない一時期があったとしても、いつか必ず報われる・・・ということを信じてほしい。

体調を崩したら、休養を取ればいい。
先生は本来真面目ですから、だいたいの方々は、こう言います。
「迷惑をかけている」

迷惑は、かけていいんです。
お互い様なのですから。

誰もが不調になる可能性をもっています。
いつか自分が元気になったなら、そのとき、辛さを経験した先生にしか出来ないサポートがあるはず。

そのとき、同僚とあたたかく接し、力になってあげれば、迷惑なんてお互い様ということに気づくことでしょう。

うつなどの病気は、休養を取り、適切な治療を受ければ、必ず治ります。
一人でも多くの先生が、安心して仕事に専念できるために。
まずは、職員室の雰囲気から変えてみませんか。

このエントリーをはてなブックマークに追加

« »

コメントを残す